2011/04/27

atelier naeの「nae」

ちょっと なまえのことを。


atelier naeの「nae」。
よく 名刺交換をした方が、
わたしの名前をみて「あ、だからナエなんですね」と言ってくださるように
早苗のナエ、からとったブランド名。


いろいろ ブランドを立ち上げるにあたって ブランド名を考えた。
あれやこれや。
造語を作ってみたり。
でも どれもしっくりこなくって、ちょっと恥ずかしかったりして、
なんだか自分でも誰のかわからなくて。


ふと、原点にもどってみたとき、「あ」とおもったのでした。
これだったんだ、と。




名前は 一生のうちに、生まれてから死ぬまでに 絶対に一番多く
自分にむけられて発せられ、自分でも発することばだとおもう。
だから その人の名前をきいて 「なるほど」とぴたりとくる人が多い。
姿や性格、顔つきや声まで、その響きによって作られる部分は大きいとおもう。
名字は変わりえるけれど、名前は変わらない、大事な響き。


自分の名前のことをさかのぼって考えてみた。
なんで「さなえ」ではなく「なえ」が自然に感じたのか。


一番 古い記憶は、まだ小さかった頃、
父がときどき、ごくたまに わたしのことを「なえちゃん」と呼んでくれていたその響きが
なんともやさしく、ちょっとくすぐったくて、
聞くたびに こころにそよそよっと風がふいて ふんわり嬉しくなっていたこと。
そのときから「なえ」の部分が 特別なときにしか聞くことができない、
大事な箱の中にしまってあって ときどき開けて えへーと嬉しくなるような響きでした。


そこが出発点。
感情も記憶も凝縮された「わたし」がこめられてる。
だから いまでも「なえちゃん」と呼ばれると 瞬間的にうれしくなる。




先日 初めてお会いした方に言われて はっとさせられた、嬉しい言葉。
「苗は、漢字で書くと リボンをかけたギフトボックスのようにも、
柵の中で 大切にされている畑のようにもみえます。
nae と書くと、双葉みたいでもあって。」と。
自分以外の方に そんなふうにいっていただけて、
あらためて この名前をつけてくれた両親に感謝しました。


ひらがなの響きをもち
漢字でもアルファベットでもグラフィカルな文字。
ありがたいことです。


名前負けしないよう、atelier naeがすくすく育てるよう がんばります。
 




苗じゃないけど、見るたびに「さくらもちの名前はここから来たのね」と毎回納得せざるをえない、たわわに咲いた 八重桜。





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