2011/09/30

「shop」リスト更新しました

この秋からatelier naeの洋服とアクセサリーをお取扱いいただけることになったお店を 
HPの「shop」ページに追加しました。


こちらからご覧ください。→「atelier nae shop list


宮城、神奈川、愛知、長崎、4つの県でデビューします。


お近くの方がいらっしゃいましたら ぜひお店でご覧ください。




お店のオーナー様、バイヤー様に本当に感謝のきもちでいっぱいです。
みなさま とても真剣に商品をご覧くださり、
いろいろと これからの貴重な糧となるアドバイスもくださいました。


もっとたくさんの方に手に取っていただけるように
頂いたアドバイスを活かしながら 
きらきら 幸せになれる洋服を作っていきます。


よろしくおねがいします。





PLUG INのDM準備

今日は朝から 10/19~10/21に参加する展示会「PLUG IN」のDM準備。


なぜか パソコンで宛名シールを作って出力すると 全部なぞの途中切れ。
なので せっせと手書きで宛名書き、一言添え、三つ折りパンフレットを入れ。


透明封筒の 口のシールをはがし
ぴたりと中の空気を抜いて貼る瞬間が たまらなく快感。
梱包のぷちぷちをつぶすときと どこか似ている、とおもう。

2011/09/27

かざあなに ありがとう

蔵前に 材料の買い出しにいった後、
東東京在住の友人と落ち合い、
気になっていたMIRRORのカフェ「Cielo y Rio(シエロイリオ)」へ。


180席というだけあって 3階すべての階が とてもひろびろ。
大きな窓からは、たっぷりの日光と 目の前に隅田川とちょっと覗けばスカイツリー。
赤ちゃん連れの近所のママたちや 近隣の会社員の人たちが たくさんランチにきていて 大流行り。


なかなか居心地いいカフェ。
コロッケ、おいしかった。




友人は 元制作会社勤務。
昨日 来月の展示会用のDM案を考えては うんうん唸って
頭が混乱して困ったなあ、と思っていたところへ なんとも偶然のお誘いだったから
今日は 彼女へちょっと相談。


やはり 持つべきものは 友だなあ、と実感。


考えていることを少し話しただけで 真剣にアドバイスをくれて
ものの5分ほどの間に それまでもやもやと「どうなんだろう、これ」と思っていたことに
ぴ と一筋の道が見えた。


一度 空気がまわりはじめると 他に詰まっていたことも同時にまわってくれるようで、
今日 彼女に会った後から ここ数日滞っていた色々なことが動き出しました。


見事な風穴を開けてくれた彼女に感謝。




来月の展示会のDM、いいものができるように ただいま試行錯誤中。

2011/09/22

「バレエの衣装」

ただいま 来月10/19~10/21の12S/S展示会「PLUG IN」の準備と平行して
コンテンポラリーバレエの衣装を製作しています。

客席に身震い

今日は、2週間ほど前に 振り付けの方からいただいたイメージを
初めて形に落としたものをチェックしていただきに行ってきました。

今まで2週間、いただいた予定曲のCDを 全部覚えてしまうほど聴き込み、
聴きながら あれこれ考え、
トワルを組んでみては 自分で着て 踊ってみたりしながら 
とりあえず 今の時点の終着点である一点を持っていきました。
(前ならわからなかっただろう細かなポイントも、しょぼいながらも2年弱習っているバレエのおかげで、いろんな動きが自分でチェックできて、こんな形で習ってる成果がでるとは思ってもみませんでした。)

チェックしていただく中で ぽんぽんと飛び出るご要望が意外なものが多くて とても勉強になりました。

私が思う「ダンサーの美しさ」のポイントは変わらないのだけれど、
(たとえば 鎖骨や 背中の筋肉、腕や手先の動きや 腰骨など)
その美しさを表現しようとして 
いつのまにか いわば固定概念の中の「バレエ衣装」に近づいていることに気づいたり。
振り付け家の方が求めているのは その「バレエの衣装」から抜け出たものがよいのだと。

たくさんトワルは組んだけれど、どうも自由になれず、
あれもこれもと たくさん組んでも きた!と思うものが降りてこなかったのは
この固定概念に私が縛られていたからだ、と ふっと楽になりました。

私が作りたい衣装は、少しダンサーさんが おや?いつものと違う と違和感を覚え、
それでもなお もっともっと動きたいと思わすことができるようなものだ、と再認識。

ざくざくと入った修正点を 次回のチェックのときまでに納得できるものにまとめあげたい。です。

2011/09/19

うきうき いきぬき DCTWDL2011

文字通り 息を抜いたこの週末。


妹も上京して、それだけでもうれしいのに そのうれしさプラス4年間待ち続けたコンサートへ。



すこーんと抜けた青い青い空のもと始まり
これが今年最後かもとおもう 夏の匂いの空のもと 花火とともに幕を下ろした。


思えば これまで生きてきた、記憶がある限りの人生の要所要所 すべての記憶に
彼らの曲がいつも一緒にあって。
新旧 人気のある曲ほとんどすべてが聴ける 4年に一度のこのコンサートにいくと、
小学生の頃から今までの20年ほどの 
そのときの気持ちや 記憶や 匂いや 音を細部まで一気に思い出すようで、
時間も記憶も想いもぱんぱんに満ち満ちた とてつもない奥行きのある数時間だった。





2011/09/16

もやもや金曜日



今週も終わったー!
と おもえない ちょっともやもやの金曜日。


マヌカンに向かって 布を動かして
調子がいいときは、
数回組み直しているうちに は!となにかが降りてくるみたいに道が開けて
一度進みはじめると すいすいぐいぐいいくのだけれど、
今週は 手が迷いすぎて 何度もその流れがとまってしまって ちょっと苦しい。


なんとか打開策はないものかしら、と いろいろ調べものをしたり
散歩をしながらイメージを描いてみたり
あ!いけるかも、の機会は 数回来たのにな。


布へ 思わず 祈るような気持ち。
お願いだから 行きたいところへ行ってください。と。




諦めず がんばる。ぞ。

2011/09/12

富士 と 月

合間を縫って 今日はふたたび 富士吉田市へ。
ウェディングの生地を専門に扱う生地屋さんへお邪魔してきました。


高速バスの中、今日は富士山見えるかな、とどきどきしていたけれど
ああ 残念! 
すっかり、頂上付近は雲に覆われて、空なのか山なのか区別のつかない状態。


生地やさんでは午後数時間にわたって 見きれないほどの生地を見せていただき、
もう どれもこれも素敵で ためいきをつきながら
どれもこれも欲しくなって困ったけれど 
心を鬼にして 数種類を選び、
プラス、贅沢にも ジャカードを織っていただくことにもし、
たいへん充実の半日を過ごさせていただきました。


帰り道、バスから ふ と外を見たら。
あ!富士山!!


ほんのちょっとだけ 顔を覗かせてくれていました。


薄い青と赤の夕暮れの空を通りすぎ、
東京に差しかかる頃。


空には 中秋の名月。
目が眩むほど眩しい月。


今日 お願いした生地を励みに やる気新たに。

2011/09/09

せっせ せっせ



ただいま せっせせっせと パターンと生地を準備して
工場への職出しの準備中。


パターンの整合性、何度確かめても不安になって 何度も見返しては予想以上の時間がかかっちゃったり、
発注した生地が やっぱり足りないかも!だったり、やっぱり仕様変えたほうがいいかも!だったり、
なんだか あっちやこっちに散らばってる欠片をひろいながら直してははめていってるような感じ。


間に合うか。
間に合ってほしい。


間に合わせるぞう。




あ、そうだ。肝心なことを。
来月末に展示会を予定しています。
詳しいことが決まったら またお知らせしますので ぜひ!

2011/09/08

ひとくち惚れ

昨日は 強力な助っ人がお手伝いにきてくれました。


会社の頃、なぜかいつも偶然に、私が作る型はほぼ彼女の担当になって
よく一緒にあれやこれや相談してたパタンナーごとおさん。


退社してから ひと月に一度くらいで会っては 
ごはんを食べたりお茶をしたりして 会社を辞めてからどんどこ仲良くなりました。


すぱん、とした切れ味のいい言葉と 戦いに挑むオーラと
芯からにじみでる優しさの具合が とても絶妙に心地いい。
だけど、パターンのこととなれば1秒に何回転しているのかしら、とおもうほど
高速回転の頭で 生地と仕様のバランスをとって デザインを活かすパターンを考えてくれて。


先週 縫い代つけに手が回らない!と焦っていたら
ひゅん、と颯爽とやってきて 半日で数型、ささっとパターンの手直し+縫い代つけをしてくれました。


やっぱり生粋のパタンナーさんは、使う脳の回路が違う、と実感。




そして いただいたおみやげに 一口惚れ。


黒船のどらやき。


一口くちにいれて あまりに予想外の食感に 口がびっくりして
どらやきの概念がくつがえるほど 感動的なおいしさでした。

もそもそ感がまったくなくて、羽二重餅ににた もちもちしてやさしい食感と
このために作られたんだろう、と思わず じっと見てしまうような餡。

当分、これにはまりそうです。


ありがとう、ごとおさん。

2011/09/04

2cmのかわいい子たち

徒歩一分くらいのところにある わりと大きな神社。


背の高い木々が うっそうとしげった境内は 少し薄暗く、普段はだれもおらず、
散歩にいっても、あまりに静かすぎて ちょっとこわくなって やっぱり帰ろう、と
わざと元気に境内に向かっておじぎをして さっさと離れてしまうような神社。


この週末、その神社が秋祭り。


台風が近づく中、夜店をせっせと組んでいるのを見て、
なんだか すごくうれしくなって ちょっと心待ちにしていました。


土曜日の昼間、仕事の合間、夫とふたりで行ってみました。


別世界のような景色。
境内につづく道の両脇に ずらりと並ぶ色とりどりのテントの露店。
こんなに この周りには子どもたちが住んでいたのか、とびっくりするくらい、わあっとたくさんのこどもたち。
みんな 浴衣を着せてもらって、それぞれおこづかいをもらってきてる様子。
そういえば、お祭りや買い物にいったスーパーとか 学校以外の場所でともだちに会うと
いつもちょっと気恥ずかしくて わざとはしゃいでしまったりしていたことを思い出す。


露店をひとつずつ のぞきながら歩いていると。


金魚すくい!


いままでは したくても「どうせ飼えないし」と諦めていて
今回も わあっと思った直後に「あ、だめだった」と思った矢先。


「する?」と夫。


彼は 小さい頃から熱帯魚や釣ってきた魚をいろんな種類たくさん飼ってきて
今も熱帯魚を飼っていて 魚が大好きで。


聞かれた瞬間、一瞬前までの「飼えないし」の残念な気持ちが ぱあーっと飛んでいって
「あ!そうか!飼っていいんだ」と 一気に光が差して楽しい気持ちになった。


飼うとなったらかわいい子にしたい、と 吟味に吟味を重ね、選び抜いた子を夫が4匹掬いあげました。




うれしくて 家に帰ってすぐに水槽にはなしてあげると 2人ともむくむくもう少し増やしたい気持ちが。


再び神社にむかい、2回目の金魚すくい。
わたしは結局1匹をすくおうとしてずぼっと穴が開いて終了。
でも 夫は2回目も4匹をすくいあげ。


突然やってきた かわいい体長2㎝の子たち 8匹。











2011/09/03

流れと小舟


雨の中 歩いて帰る夜。
ぺたぺたぺたと じぶんの足音だけしか聞こえない道。


サンダルの足先が濡れていくのがいやで、
早く家につきたい と思いながら歩き くっと角を曲がると 
そこは なんだかまるで千と千尋の神隠しの風景みたいな 
提灯の赤い灯りと 街灯のほんのり緑がかった光が踊っているような景色が目の前にあった。


静かだけれど 街が呼吸しているような なんだかふしぎな夜だった。




昨晩、3年ぶりにお会いした方がありました。
彼女の空気は 雲のようにまっしろで、
綿あめのようにやわらかく ふわっふわの毛布のようなあたたかくてやさしい空気を纏った人で。
その方が 最近 「感じる」ようになってきたのだと。
あ、と思って 思い出した。
私もとても感覚が鋭くなっていたころ、いつも 世界がささやいている、と感じてたことを。
それには 気持ち悪さもなく 怖さもなく、
ただただ、ひとつひとつの家の中にある生活やその中にある一人ひとりの命、
そして そこここにある草花や虫たちの、
生きるものすべてのエネルギーが大きな流れになって 風に乗って 
ぱちぱちはじけるような 楽しそうな音をたててるな、と感じてるときがあった。


でもそのときは その音がわたしに関わってくるということもなく
ただ 「聴こえてくる」という感じだった。


今 いろんな方とのつながりに 次々と助けられて、不思議なほど空気が清々しく流れていて、
これはいったいなんだろう、と思っていたけれど、
なんだか あのときの感覚に似ているな、と思い出した。
彼女に会って、今度は その、流れを感じて それに包まれながら 自分で乗っていこう、と
数年前にはなかった丈夫な小舟を教えてもらったような、なんだかうれしい気持ちになりました。