2012/05/21

とびきりの 環

金環食の今日。

20年間待ち続けた今日という日の その瞬間。

20年前、「2012年の金環食」を知ったけれど
そのころのわたしはこどもすぎて
『2012年』の響きは あまりに未来で あまりに実感がなく、
そのころ どこで 何をしていて、誰といて、どんなふうに毎日を送っているかなんて想像もつかなかった。

2000年を迎えたころから 徐々に「2012年」という数字が現実味をましてきて、
それから指折り楽しみにしてきた 2012年5月21日。

日食グラスもしっかり用意して、どこで見ようか予行演習もして。

ただ、毎日 天気予報をみては ひやひやして 心から祈る思い。

でも今朝6時に起きて カーテンを開けた瞬間、
思っていた以上の薄い雲と 差しこむ太陽の光。

すぐに用意して 浅草寺の特等席に向かい、1時間前から空を見上げていました。

それまで ときおり 雲が光を隠してしまったりしていたけれど、

金環食のその数分間だけ 完全な太陽のリングの姿をみることができました。


からだが震えて 涙がこぼれて止まりませんでした。

カメラどころじゃない私の代わりに
隣りで夫が たくさん写真を撮ってくれていました。

待ち続けたこの瞬間を、こうして迎えられることに こころから感謝しました。

完全形を少しすぎたあたりで 雲が太陽を覆ったとき、肉眼でもはっきりとみえました。
ほんとうに 金の指輪のようだった。


20年前には想像もつかなかった 2012年の今に、
東京の地で 日々大きな包容力の支えの中、
あたたかい人たちに恵まれて 好きなお仕事をさせてもらえ、
笑っていられる毎日を送れていること、ほんとうにありがたくてたまりません。

ここから またはじまりな、あらたな気持ちです。











0 件のコメント:

コメントを投稿