2012/05/04

皐月雨の美しい一日/ウェディングドレス

昨日、ついに、数ヶ月ドレスを手がけたお客さまの挙式の日。

天気予報を毎日見ては はらはらしていたけれど、当日は予報通りの雨。
でも、朝一番でお客さまから「雨も幸せも降り注いでいます」とメールをいただき、一気に不安や心配が吹き飛び、雨をも楽しもうという気持ちに。

そして、万全の雨予防の対策をして、朝、会場へ当日納品。

会場は自由学園 明日館。
ここは7、8年前に、フランク・ロイド・ライトが好きになり、
実際に見てみたくなって 見学に行って以来、あまりに素敵すぎて 細かなところまで脳裏に焼き付いて離れない場所。

挙式会場がここだと聞いて以来、ドレスを作る軸には 常に お客さまの好みとこちらの建物の雰囲気があり、何度も何度も思い出しては、あの、素朴で正直であたたかな景色に馴染むようにと作ってきました。

何度もフィッティングにお越しくださり、一緒に作り上げてきたドレスは、お客さまがお袖を通された瞬間、持ち主が現れて 命が吹き込まれたように いきいきとして見えて、内心驚きました。

襟ぐり、袖、身頃、後ろ姿、トレーン、随所にそれまで交わしてきた会話が思い出されて、とても感慨深かった。

ご新婦さまは 眩いほどにきらきらとして、すぅっと伸びた背筋と幸せそうな笑顔の美しさに何度もくらくらし、そのたびに力をいただきました。

ウェディングドレスという、一生に何度もない、とても貴重でとても大事な一着に携わらせていただけるという幸せを、本当に本当にありがたいことだと噛み締めた一日でした。

どうもありがとうございました!!

どうぞ、末永くお幸せに!


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