2013/03/22

最終フィッティング/息が吹き込まれた瞬間

ついに東京も満開宣言が出たみたいで、
でも まだ気持ちの準備ができてないよー、という今日このごろです。

今日、いよいよ来週に挙式を控えられたお客さまの最終フィッティングを無事終えました。

最終フィッティングとは、
初めてのお打ち合わせで色々とお話を伺い、
デザイン提案をさせていただいたあと、
仮の生地で デザインやサイズなどをお客さまにぴったり合うように調整する数回の仮縫いを終え、いよいよ本番の生地で縫製したドレスの最後の調整をするためのフィッティングのことです。

最終フィッティングは、実際のお式のリハーサルのようなものでもあります。

その日つける予定のベール、靴、ネックレスやイヤリングなどのアクセサリーをお付けいただき、すべてのバランスがよいかどうかをみる最終確認でもあるのです。


今日、とても嬉しいことがありました。
お仕立て上がったドレスを着ていただき、
当日ご予定の髪型に近い髪型にし、
彼女にお選びいただいたレースを縫いつけたベールをお付けした瞬間、
鏡を見ていた彼女が 感動して泣いてくださいました。
お付けしていたわたしも、その瞬間というのは、
ふわっと ドレスに息が吹き込まれた瞬間の風を感じるほど、
「ここだ」とすべてが合わさる点を見つけたような感覚がありました。


3カ月前の最初のお打ち合わせから 今日に至るまで、
色々な会話を交わし、何度も仮縫いにお越しいただき、
一緒に育ててきたドレスに 命が与えられたようでした。
その瞬間をくださった彼女に、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

お式まであと一週間。
最後の最後まで、こころを込めて 仕上げてまいります。





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