2013/03/13

フルオーダードレスをつくること/3月のお客さまの仮縫い

毎日あたたかかったり、少し寒かったり、
でもそろそろ 風に花の匂いがふんわりとまじる季節になってきましたね。

今月もおひとり、
フルオーダーでドレスを作らせていただくお客さまがいらっしゃいます。

その方の仮縫いを先日終えました。


atelier naeでは、ウェディングドレスをおつくりするにあたって、
まずはお打ち合わせで、たくさんお客さまのお話をお聞きすることから始まります。

「結婚式」の形も考え方もさまざまありますが、
atelier naeでは、結婚式とは、ご結婚を決められたおふたりが生まれてからこれまでの日々の積み重ねのなかで、
大切にしてこられた想い、人、思い出、好きなことなどをあらためて見つめ、
おふたりでわかちあい、これから それらを共に大切にしていく出発点となる大切な場だと考えています。

そんな大切な一日を過ごすときに着ていただくドレスに、
お客さまの大切な想いや本当に好きなことを詰め込んで、
世界に一着だけ お客さまだけのドレスを ご一緒にお作りしたいと考えています。


このたびの仮縫いを終えられたお客さまにも、
これまでのおふたりのお話やご家族のお話、お客さまの好きなこと、熱中すること、
いろいろお聞きする中で、彼女がなにを大事にし、どこに大切なポイントを置いているかというのを感じとり、
それを具体的なデザインにおこしていきました。

デザイン画でのご提案でもわくわくしてくださっていましたが、
たとえ仮縫い用の生地とはいえ、実際のドレスの形になり、
それに袖を通していただくと やはりもっともっとイメージは膨らんでいきます。
お客さまがお顔をぴかぴか輝かせて、「ここはもう少しこうしたい」と色々とご意見をくださるたび、
ドレスはどんどんオリジナルになり、そしてどんどん想いも込められていきます。
その瞬間瞬間を積み重ねていくことは 想いを紡いでいく工程だと思っています。

あたたかな風に 桜の香りが舞う頃、
お客さまのドレスがふんわりと軽やかにひるがえるよう、
これから 心をこめて 本生地での縫製に入っていきます。



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