2011/05/30

りすのクッキー

昨日 先日2次会のドレスを作った友人から こんなにかわいい贈り物をもらいました。


じゃん


これ、西光亭という 代々木上原にお店があるお菓子屋さんのもの。


箱が。
かわいい!


前から知ってはいて、結婚式の引き出物にどうかな、とおもっていたけど
そのままになっていたけど、ついに出会えて ほんとうにうれしい。


なんともいえない イラストが。
ほかにも たくさんの種類の箱があります。


誰が書いてるんだろう。
なんで リスなんだろう。くるみクッキーだからかな。
手だけ 人間みたいなんですけど...。5本指でカップもってるし。


考えだすといろいろきりない。
けど この わからなさ具合が 異様にかわいい。


こうなると 箱をあつめたくなってくるなあ




咲子 ありがとうーっ



2011/05/27

細三巻きマニア

今日は 裾を細三巻きにしていました。

細三巻き、とは。
細い三つ折り、という感じでしょうか。
2ミリくらいの。

シフォンのような薄くて軽い素材を その軽さのまま仕上げたいことが多いので
そんなときの 裾始末によく使います。


このキャミソールの、脇のシフォンの裾は この始末をしています。

学生の頃から ほとんどといっていいほど シフォンをメインに使っていて
その頃 この始末を教えてもらった時には あまりの細かさに青くなったものでした。
(卒業制作のときには すべてシルクシフォンを使ってひらひらの作品ばかりだったので、永遠に続くかも、と思う距離を、日夜 パタンナーの子と 黙々とこの細三巻きをしていたのでした。そういえば。)

その甲斐あってか、あんなにうんざりとしていた この始末が、
いまや 縫うのも見るのも大好きな始末になっています。

裾の際の際をまず1本縫い、
折り返した 余分な布を 縫い目の際の際で切りとり、
この縫い目を芯にして 細く折り返し また縫います。

そして できあがりが こちら。

2ミリか それより細く、一度もミシンをはずさずにできると やったあ!とかなりな満足感。
もう ある意味、細三巻きマニアかおたくか、です 笑

綺麗にできると それだけ生地の軽さや柔らかさがそのまま表現できるので
これは ひそかな私のこだわり。です。

2011/05/24

ちょっと息抜き 

先週 水曜日から 少しの間だけ実家に帰ってきました。


実家は倉敷。


東京に住んで今年で11年目になるけれど、慣れてきたと思うのはやっとここ1年ほど。
いつも仮住まいの気持ちでいたけれど、
やはり ここで自分で仕事をするんだ、という決意は 
とても大きく気持ちに影響しているみたい。


とはいえ。
新幹線にのって、
西に向かうにつれて 平地の形や 山の様子が「知ってる形」に変わっていくにつれて、
からだの中に流れている時間の速さが 次第にわたしの知ってる懐かしい速さにシフトしていくのがわかる。
東京では いつも次に何をするか、というのを考えていないと落ち着かないし
時を自分で刻んでいないと ここにいる意味がないような気さえして
常に 時計の秒針の音のリズムで 毎日を過ごし、無駄がないように、と思っている。


だけど、大好きな家族の暮らすもとにもどると
とたんに その秒針の音は聴こえなくなる。
さわさわと そよぐ風のような、どこまでも 時間が伸びていくような、
自由自在にかたちを変えて 弾力のある伸縮性をもった空気に 身をまかせる。


母と 少しだけ、ごはんのあとに晩酌をした。


これだけのことで もう じゅうぶん 満たされた気持ち。



2011/05/17

2次会用ドレス 作らせていただきました

先日 大好きな友人の、二次会用のドレスを作らせていただきました。
許可をいただいたので 写真を。


ドレスとはいえ
ウェディングドレス、お色直しドレスとは印象を変えたい、とのリクエストにより、
ふわふわとしたミニの2ピース。



トップスは ビンテージのレースと シルククレープサテンの二重仕立て。
彼女は顔立ちも雰囲気も、花びらの数が多い 可憐なバラの印象なので 
全体的に 彼女がお花のようになるように。
シルクのオーガンジーやクレープサテン、チュールを使い ふわっとしたフリルを肩にあしらいました。

スカートはシルクタフタ。
フレア分量をたっぷりいれた、シャンパンピンクのかわいらしい印象にしました。

そして これはヘッドドレスにも。


このドレスには わたしからの小さな祈りを込めました。

結婚式に4つのものを身につけると幸せになれるという「something four」
something newは 新調した白いもの、なので トップスに白のサテンクレープ。
something borrowedは 友人からの持ち物を、なので ヘッドドレスの一部に私のアクセサリーの一部を。
something blueは 何か青いものを目立たない所に、なので スカートのウエスト部分に小さな青いリボンを縫い付けました。
something oldは ご家族から譲られた宝飾品を、なので 彼女のお母様にお願いをしてハンカチを頂き、それをチュールと合わせ リボンの代わりにヘッドドレスの一部にしました。


本当に素敵な式で、やっぱり 結婚式というのは これ以上ない 幸せの場だとおもいました。
この 大切な場で着る一着を作らせてもらえたことを 心から 新郎新婦に感謝します。
ありがとう。
そして 末永くお幸せに!!

2011/05/15

ちいさな手紙たち

先日 実家の母から届いた荷物。
大量の食材。
野菜やら お肉やら 乾物やら お菓子やら。


いつもほんとにありがたい。


荷物を開けると ぺらりと一枚 母からの手紙。
「今回はおまけ手紙がたくさんついてます」


なんのことかしら、と いっこいっこ 入れてある食材を確かめながら出していくと
ひとつひとつに 妹からのイラスト付き手紙つき!


たらこには たらこのかぶりものをした子の絵。
おばあちゃんの畑でとれた新タマネギには タマネギ収穫の絵。
母お手製のわさび漬けには わさびを食べて辛い、の絵。
他にも 卵料理してる絵とか うなぎやさんになってる絵とか。


ぜんぶ ゆるいヤツ。


ひとりで作業していると 一日中ひとこともしゃべらず過ごすことも多くて、
特に 真剣に裁断したり縫ったりするとき、どうしても息を止めてしまう癖のある私は
この日も からだ全体がぎゅーっと硬くなってしまっていたんだけれど、
どんどん出てくる 妹の絵手紙を いっこずつ見ていたら
ひとりで大笑いしてしまっていて いつのまにか ゆるゆるーっと力が抜けてました。


なので、顔をあげれば見える 目の前の壁に貼って ときどき笑うことに。
 
やさしいやつ。

2011/05/14

結婚式日和

昨日は大事な友人の結婚式。


前日から 自分のときの以上に なぜかそわそわ緊張して
たのしみなんだけどそわそわーっていう なんだかへんな感じで。


あれだけ雨が降りまくっていた一週間だったのに
土曜日 これ以上ないっていうほど からりと晴れ上がった空。
眩しくて 爽やかで まさに5月晴れ。


式も はじめから終わりまで 明るく からっと楽しい式でした。


結婚式って ほんとにしあわせな場だなあ、と あらためて。
いろんな場面で出会ってきた人が 一同にかいして みながハッピーな顔をしてて。


人が生まれて育って 大きくなって 仕事をして また大きくなっていく過程には
かならず 人ありきなんだなあ、とおもって、いろんな人にありがとうを言いたくなる。




ドレスの写真は またあとでアップします!


とても似合っていて それもとてもとてもうれしかったのでした。

2011/05/11

洋服 と お菓子

よく降る雨。


今日は、午後から ウェディング用のドレスの最終フィッティング。


コルセットをぐぐぐっとつけて、11cmヒールも履いてもらって、髪もアップにして、
本番に近い形で 着てもらいました。
よく似合ってて うれしかったー。


土曜日がまちどおしいな。




このあと。
友人のブランド「Harmony Ka」が出展している「Girls」という展示会にいってきました。


会場は 代官山のヒルサイドテラス。
明日までの会期です。


Girlsというだけあって、パステルカラーやレースやリボンのかわいいブランドが勢揃い。


ひさしぶりに会った Harmony Kaデザイナーのやっちゃんとごんちゃんは
学生時代には想像もつかなかったけれど 雰囲気がとてもよく似てきていて びっくり。
いっしょに時を過ごし、いっしょにものを作る、っていうのは こういうことなんだなあ きっと。
おなじ世界を見てるんだもんね。
たくさん はなしをした。
手染めのレースや緻密に施された刺繍を使って丁寧に一点一点作られた 繊細で想い溢れる洋服とおなじ、
まるくて 優しくて 全部ゆるされそうな、ものすごい包容力のあるふたりの空気に包まれて
からだごと溶けそうに しあわせになりました。


そして、twitterで知り、
かわいいなあ、かわいいなあ、とおもっていたお菓子作家のmicarinaさんにもお会いすることができました。


女の子の夢が 凝縮されたような、
ほんとに まさに夢のようにかわいらしいお菓子を作る方で、
お会いしたご本人も、ああ もう納得、という 綿あめかマカロンのような、
ほんわり とても穏やかで かわいい方でした。


今日はレセプションパーティーがあり、その準備でお忙しそうな中 
この きゅんとするクッキーをくださいました。
画像 加工しちゃって いまいち肝心の色がわからないけど(しっぱい!)
パステルカラーの水色に ピンクのドット、ピンクの薄い花びらが留めてあるところは綺麗な黄色!
黄金の組み合わせだー と うれしくって 鞄の中で壊れちゃわないようにしっかり守って帰ってきました。


いろんな縁に感謝。



2011/05/10

「輪郭」映像がYoutubeにUPされました

衣装を作らせていただいた、朝弘佳央理さんの舞台「輪郭」の映像がYoutubeにUPされました。


(40分が5つに区切ってあります。ここでは私が一番すきな2の映像を載せておきます)






『輪郭』
2011.5.6 @pit北/区域
作 ・ 出演:朝弘佳央理
ヴァイオリン:栗明美生
衣    裳:横畑早苗
撮    影:マスナリジュン





暗闇に 佳央理さんの肌が浮き上がっているようにみえて
なんて人のからだは美しいんだろう、と見入ってしまいます。





2011/05/08

花びら

律儀さと 大胆さの使いわけを 
少し調整できるようになってきたような 気がする。


写真は 花びらになりかけの シルクタフタ。

2011/05/07

「輪郭」 かおりさんの舞台

6日は 衣装を作らせていただいた、朝弘佳央理さん出演の舞台。


タイトルは「輪郭」。


衣装の依頼を受けたとき、電話で 
「橙色 という色の名前を初めて覚えた日の記憶がいちばん古い記憶で そのことを踊るつもり」
というのを聞いて
私は 自分がはじめて「わたし」と言った日のことを思い出した。


保育園で まだ4歳、とかだった。
ともだちが ”わたし”を使いはじめていて、
それが とても大人っぽく聞こえてうらやましくて 使える機会をうかがっていた。
数人が集まってわあわあなってるとき、「いまだ!」と思って、
「わたしも!」って言ったのが、”わたし”の初めての記憶。


言った瞬間、「言えた!」という嬉しくてたまらない気持ちと
なんだか よくわからないけれど
恥ずかしいような、してはいけないことをしてしまったような気持ちが
むずむずもこもこ 心の奥から両方わきあがってきて すごく困ったこともおぼえてる。




その言葉を知ってしまったとたん
世界と景色が すっと変わってしまった気がした、あの記憶と気持ち。
それを わたしは 衣装に込めようとした。


それが成功してくれてるといいな。


かおりさんのその舞台は
まるで映画を観ているようだった。


光、音、からだ、息づかい、文字。


まるで 床から 芽が出て茎を伸ばし葉を繁らせていくように
もしくは 生まれて羽をふるわせていた小鳥が 陽に向かって自由に飛べるようになるように
一遍の映画のようだった。


あ、これは かおりさんそのまままるごと かおりさん自身の踊りだ、とおもった。


地にすいつき、時に 空高く飛んでいくような。
かおりさんの 生まれて生きてきた今までの軌跡。




とても力ある いい舞台だった。
そこに少しでも 添えれたことに感謝。

2011/05/06

アルパカ牧場へ

前日 ともだち夫婦から 突然のおさそい。


連休最後の5日、念願のアルパカ牧場にいってきました。


はじめての那須。


思っていた以上に ペンション風のたてものずらり。
軒を連ねる お蕎麦やさん。
じゃりじゃりと細い砂利道をとおって
石心」というお蕎麦やさんに お昼を食べに。
とても変わったおかみさんの切り盛りするお店で
すっかり圧倒されて 写真も撮り忘れ。




アルパカ牧場。
こちらも予想外。
もっと「THE 動物園」的なとこかとおもいきや、
遠くに雪残る山々を背景に アルパカたちが のほーんとのびてる。

あったかいんだよね でも 死んでるみたいにみえちゃうよ
クラレのCMの子みたいなのが たくさんいて 
ふわふわーっ かわいいーととろける感じかとおもっていたら。


アルパカ界もいろいろあるみたい。
庶民アルパカたちの ぶさかわいさ。


 前髪 わかれちゃってるこ
 人間にこんな顔の人いるなあ
 羊みたいなこ


額に なんかつけてるみたい




いやされる、というよりも
笑って 笑って 和まされた、そんな感じ。

2011/05/05

みどり熱

みどりの気分が ぐんぐんあがっていて
ついに 念願の野菜に着手。
バジルとルッコラ。


いっしょになかよく植えてみた。
うまくいくかな。
どきどき。


名前をつけようとしたけど
「るーちゃん」はまだいいにしても
「ばーちゃん」って なんか、ちがう。


ので、とりあえず ルッコラとバジル。

2011/05/04

いけあさんぽ

ちょっとした遠出、ということで IKEA船橋まで。


うちのモンステラがあまりに立派になってきて
根っこがうにゃうにゃと 今の鉢から迫り出してきて 
窮屈そうで かわいそうなので 植え替え用の鉢をさがしに。
あとは 食卓の電気をそろそろ ごはんがおいしそうに見える電気に換えたくて。




わかってたけど
わかってはいたけど あまりの価格に いちいち気が遠くなりそうになった。
安すぎる。


だって 鉢だって ホームセンターだと素焼の鉢で400円、
つるんと真っ白 なんの変哲もないプラスチック鉢カバーでも600円くらいするのに
ここだと ホームセンター価格で間違いなく4000円くらいだろうものが 900円...


なにがなんだか 価格の感覚が狂いすぎて くらくら。


引っ越しのときに ほぼこちらで家具を揃えたけれど
そのときは必死すぎたし ものが大きいだけにそんなに「やすーい!」ってならなかったけど。


ランプシェードもそれなりに気に入ったのをみつけ
すっかりうれしくなって その勢いで
ずっと欲しかった ワイヤープランツも購入。


全部 配送にしたけど、このワイヤープランツちゃんだけ はだかでお持ち帰り。
電車で がたごと 一緒にゆられて。


根が張るみたいだから げんきに 株分けできるくらいにしてやりたいな。

2011/05/03

レース



デッドストックの レース地。


少しずつ 少しずつ はさみを進ませて レースを切り出す。
まるで 工作をしてるみたいな気分。


ラジオから偶然流れてきた 結婚賛美歌を聴きながら。
しん と静かで、しゃん と気持ちが澄みわたる。


結婚式が真っ白な洋服であることを あらためて考えて
なんだか 妙に納得できた。




結婚式で このレースがきれいに花嫁を彩ってくれますように。

2011/05/01

おやすみごはん

この連休は とくにどこにいく予定もない おやすみ。

今まで 子どもの頃から考えても
毎年 連休にはなにかしらの予定があったから こんなGWは初めてで
どうしたらいいのかしら と 逆にとまどってしまう。

でも 平日ではなかなか難しいことも おやすみだからできる、というのが
出かけないでも 特別感を味わえてたのしい。

特に ごはん。

平日は 帰りの遅い夫とごはんを食べることは、ほぼ皆無。
夜 作業を一段落させてから 夫用にごはんをつくり、
その味見をしながら ささっと済ますことが常。
冷めてもあたためれるもの、夜遅くてもカロリー高すぎず でも食べて満足感のあるもの、となれば
けっこう幅が狭くて いつもなんとなく 似たようなごはんになってしまうんだけれど。

だから おやすみには ここぞとばかり、
普段には作れないものを作れるのがたのしい。

こんなふうに、夜ごはんなのに クレープを焼いて
トルティーヤみたいに いろんなものを包んで食べたり。
野菜たっぷり、
レタス、トマト、ピーマン、アボカド、セロリ、キュウリ、ブロッコリー、
生ハムやクリームチーズを巻いて。
バナナと溶かしたチョコレートの 甘いやつもつくってみたり。
(写真手前に写っちゃってるのは キムチだけど、いまいちキムチは なんだかちょっと違った。)

子どものころから、よく母が、おやすみになるとこういう楽しいごはんをつくってくれた。
家族の注文をきいて いろんな種類の味のパスタを作ってくれたり
板前みたいになって にぎり寿司を作ってくれたり
意外な具を 食べきれないくらいたくさん揃えて チーズフォンデュをしたり。
おもしろい具で お好み焼きをしたり。

母の こういう 「楽しいごはん」シリーズはだいすきだった。
自然と おなじことをしたくなってる自分。

考えてるとき、それように わざわざお買い物にいくときが
わくわく とてもたのしい。